それっきりだったけど
2006 / 11 / 21 ( Tue ) セピアな思い出∫泣ける話
http://that4.2ch.net/test/read.cgi/sepia/1076319536/l50 598 名前: 大人になった名無しさん [sage] 投稿日: 2006/11/20(月) 17:42:23 誰もが一度は耳にしたことがあるだろう童謡の1つに 「あめふり」ってのがある。 僕は子供時代、その歌が嫌いで嫌いでたまらなかった。 小学校にあがる少し前、母は僕の入学式に 出席することができないままこの世を去った。 車での買い物の帰り道、大型ダンプと正面衝突をして ダンプの運転手ともども即死だった。 覚えているのは人の大きさをした大きな布の膨らみと、 それにすがりつきながら「痛かったろう、痛かったろう」と 大声で泣き喚く父の後ろ姿だけ。 あめあめ ふれふれ かあさんが じゃのめで おむかい うれしいな ピッチピッチ チャップチャップ ランランラン ちょうど事故で母が死んだ日も、路面が滑りやすい雨の日だった。 この歌が雨の日の給食時間に放送で流れると 保育園に迎えに来てくれた優しい母の顔を思い出し、僕は耳をふさいだ。 その日もそんな雨の日で、ごたぶんに漏れず 給食時間の放送からはあの歌が流れていたと思う。 朝の天気予報では晴れマークが出ていたので、 傘を持ってくるのを忘れた僕は、下校のときのことを想像するたび 憂鬱な気分になっていた。 母の件のせいにするつもりは毛頭ないけれど、 その頃の僕はおせじにも可愛い子供ではなかった。 当然友達なんかいないから傘に入れてくる人なんかいるはずないし、 父は仕事で今日も遅いから、まさか僕の傘のために仕事を抜け出して 迎えに来てくれるはずもない。 むしろ当時の僕は本当に可愛くなくって、 「もし父がそんな風に迎えに来てくれたとしたら、 一体どんな顔をしたらいいんだろう」 なんていう風に、子供らしくない ネガティブな悩みかたをしていたのを覚えている。 でもそんな悩みなんかもとから不必要で、 結局父が迎えに来てくれることはなかった。 当然だ。 片親で子供一人を学校に通わせるのは今思えば楽なことではない。 大工であった父はその日も屋根の上で雨に濡れながら家族のために 必死に働いていたんだろう。 どんどん強まっていく雨足と、ぽつりぽつりとクラスメイトが 減っていった薄暗い教室は、今思い出しても寂しい気分になる。 一度寂しいと思うと、その寂しさはどんどん膨らんでいくもので そんな時に母の顔を思い出してしまった僕はもうどうしようもなかった。 もしお母さんがいてくれて、傘をさして迎えにきてくれたら、 この雨もどんなに楽しいだろう。 そう考えたとたん、涙がぽろぽろこぼれてきて、 僕はまだクラスメイトもちらほら残っている放課後の教室で 泣き出してしまった。 それに気づいたクラスメイト達も何事だと こっちをうかがいはするが、もちろんなぐさめてはくれない。 やりきれなさと寂しさで胸がいっぱいになっていたところへ 担任の先生が声をかけてくれた。 当時僕の担任の先生というのは結構なお年の女性の方で、杉本先生といった。 ぽっちゃりした体型と人懐っこい笑顔に派手めな眼鏡で、生徒からは おばあちゃん先生なんて呼ばれていたけど、本人はむしろその呼び方に 愛着を感じているらしく、微笑みながら応対していたように思う。 どしゃ降りの雨がふる教室のなかで、小学校2年生の子供が 泣きじゃくりながら事情を説明する言葉なんて、一体どれだけ聞き取れただろうか。 先生は膝をおって同じ高さまで顔をもってくると、 僕の背中を優しくさすりながら「そうね、そうね」と独特の九州なまりで あいづちを打ってくれていた。 僕がやっと泣き止むと、杉本先生は僕に 「そんなら先生と一緒に帰ろうか」 というと、やっぱり派手めな赤いチェックのはいった小さな傘を差し出した。 途中杉本先生の家にあがらせてもらい、色んな話をした。 「今度から雨の日は先生と一緒に帰ろう」 と言ってくれたのが、僕は嬉しくてたまらなかった。 なんだかんだで恥ずかしさも伴い、一緒に下校したのは それっきりだったけど、僕はそれからは雨がそれほど嫌ではなくなっていた。 杉本先生、お元気にしてらっしゃいますか? 僕は今年、夢だった教師になることが出来ました。 先生のことを思い出したのも何かあるのかも知れない、 なんていう言い訳を抱えて実家に帰省した折には ご挨拶に伺わせて頂きたいと思っています。 |
| ホーム |
|
----
じんときた。いい先生になってね。
by: なん * 2006/11/21 22:50 * URL [ 編集] | page top↑
----
これは映画にするべき ----
何だが涙がとまりません。 ----
なにこれ? 感動した。 ----
くそう、仕事中なのに涙が出てきたじゃないか… 話もいいけど、文章もうまいな。 感動した。 ----
油断してた(ノ□`) ----
おりも油断した。ナケル ----
「伺う」は謙譲語だから 「頂く」を付ける必要は無いのに… こんなのが教師になれる世の中じゃ。 ----
↑それではなんと書けばいいわけ? 学が無いので教えてください。 感動しました。 いい先生になってください |
■2011年5月の人気記事
・嫁がおっぱい番長過ぎて困る
・結婚退職するとき俺に「鈍感」と言い放ち、コップの水をかけてきた
・誰にでも優しいリア充まじすげえよ…
・その日嫁は潰れた
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・カップルが、大声で口ゲンカしながらホームにやってきた
・5歳の娘と風呂に入った
・本当に生だと思わなかった
・人魚姫は最後に王子を殺せずに、海の泡になってしまうから良いのに
・独身のときはガチで女友達1人しかいなかった
・こいつと結婚したら、どんな生活するんだろう…
・自分は一生男性とは縁がないんだろうなって諦めてた
★05月Top50
・嫁がおっぱい番長過ぎて困る
・結婚退職するとき俺に「鈍感」と言い放ち、コップの水をかけてきた
・誰にでも優しいリア充まじすげえよ…
・その日嫁は潰れた
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・カップルが、大声で口ゲンカしながらホームにやってきた
・5歳の娘と風呂に入った
・本当に生だと思わなかった
・人魚姫は最後に王子を殺せずに、海の泡になってしまうから良いのに
・独身のときはガチで女友達1人しかいなかった
・こいつと結婚したら、どんな生活するんだろう…
・自分は一生男性とは縁がないんだろうなって諦めてた
★05月Top50

■2011年5月の人気記事
・嫁がおっぱい番長過ぎて困る
・結婚退職するとき俺に「鈍感」と言い放ち、コップの水をかけてきた
・誰にでも優しいリア充まじすげえよ…
・その日嫁は潰れた
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・カップルが、大声で口ゲンカしながらホームにやってきた
・5歳の娘と風呂に入った
・本当に生だと思わなかった
・人魚姫は最後に王子を殺せずに、海の泡になってしまうから良いのに
・独身のときはガチで女友達1人しかいなかった
・こいつと結婚したら、どんな生活するんだろう…
・自分は一生男性とは縁がないんだろうなって諦めてた
■2011年4月の人気記事
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・10年前近所の人に8歳になる男の子を押しつけられた。
・うちの嫁はベルギーから来てた留学生
・リア充女子から「寄せ書き書かせて!」と卒業アルバムを奪われた
・どうしました?って声をかけたら、安心したように泣かれた。
・とにかくこの子は「辞めたい」という相談をするに違いないと思った
・反対のおっぱいを旦那がつついてきた
・嫁がくつろぎ始めたころを見計らって猫を利用して言ってみた
・妹「スパイダーマンってさ、あの糸売った方が儲かるよね」
・どこの彼氏だお前はwww
・うちの嫁は事情があって親に誉められた事がない
■2011年3月の人気記事
・すげーなイケメンの攻撃力って…
・要求したら変態扱いされそうなのでグっと堪えてる
・3年前に元カノが死んだ
・( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)←たぶん全員こんな顔してた
・人間、こんなときに本性が表れるんだなーとしみじみ思った
・新聞読んでた父が、いきなり
・俺のクロッキーに「うまいやん」って声をかけてくれた
・高校生の娘がいきなり泣き出した
・おじさんの近くに座ってた小さい姉妹の会話が聞こえた
・知的障害者の弟と地下鉄で出かけたときの話
・ゴルゴ13とセックスしても、楽しくないんじゃないかと思う
■2011年2月の人気記事
・彼に私のおっぱいを初めてブラの中から生で触らせてあげたとき
・1年浪人してどうでしたか?
・弟が結婚するんだが、経済的理由で披露宴はしないとか言った
・ガラケー → スマフォに換えて後悔してること
・急に私の手を股間に持って行って触らせながら
・ほんと美人は、あっけらかーん、としてる
・交通事故で片腕がない
・中学の時の修学旅行で、自称霊感少女なクラスメイトと旅館で同室になった
・自分が死ぬことより怖いことがあることを知った
・隣に座ってた女子高生?女子大生?がこっちをガン見してた
・姉が高1くらいの時に書いた、チラ裏的メモを見つけた
・…いま、A先輩、ちょっと女の子っぽかったな…
・職場の机が汚い奴は仕事ができない
■2011年1月の人気記事
・あの瞬間、本気で相手を殺そうとしたことは間違いない
・なんであんな恥ずかしいことしてたんだろう?@40代
・なぜ彼以外の男性と二人で遊ぶのかが疑問
・嫁はしばらく悩んで「ごめんなさい」と言った
・ありえない位に気合の入った本気のおめかしをした彼女と再会
・嫁が俺の下宿にナマコを調理しに来たのが馴れ初め
・同族のオタクじゃないと結婚は無理、とネガティブに思い込んでいた
・元喪のモテなさ加減なめんなよ
・姐さんって感じのきつめの美人がぐったりしてた
・娘の尻に埋もれて窒息死するところだった
・やっぱりみんな初体験のときは相手に言った?
・コミケ行くようなオタク趣味な女って
・怒りで体が震えてきて『キレる』ってこういうことかと思った
◆2010年下半期の人気記事
◆2010年上半期の人気記事
・嫁がおっぱい番長過ぎて困る
・結婚退職するとき俺に「鈍感」と言い放ち、コップの水をかけてきた
・誰にでも優しいリア充まじすげえよ…
・その日嫁は潰れた
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・カップルが、大声で口ゲンカしながらホームにやってきた
・5歳の娘と風呂に入った
・本当に生だと思わなかった
・人魚姫は最後に王子を殺せずに、海の泡になってしまうから良いのに
・独身のときはガチで女友達1人しかいなかった
・こいつと結婚したら、どんな生活するんだろう…
・自分は一生男性とは縁がないんだろうなって諦めてた
■2011年4月の人気記事
・みんなどうやって彼氏彼女になるんだ?
・10年前近所の人に8歳になる男の子を押しつけられた。
・うちの嫁はベルギーから来てた留学生
・リア充女子から「寄せ書き書かせて!」と卒業アルバムを奪われた
・どうしました?って声をかけたら、安心したように泣かれた。
・とにかくこの子は「辞めたい」という相談をするに違いないと思った
・反対のおっぱいを旦那がつついてきた
・嫁がくつろぎ始めたころを見計らって猫を利用して言ってみた
・妹「スパイダーマンってさ、あの糸売った方が儲かるよね」
・どこの彼氏だお前はwww
・うちの嫁は事情があって親に誉められた事がない
■2011年3月の人気記事
・すげーなイケメンの攻撃力って…
・要求したら変態扱いされそうなのでグっと堪えてる
・3年前に元カノが死んだ
・( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)( ゚д゚)←たぶん全員こんな顔してた
・人間、こんなときに本性が表れるんだなーとしみじみ思った
・新聞読んでた父が、いきなり
・俺のクロッキーに「うまいやん」って声をかけてくれた
・高校生の娘がいきなり泣き出した
・おじさんの近くに座ってた小さい姉妹の会話が聞こえた
・知的障害者の弟と地下鉄で出かけたときの話
・ゴルゴ13とセックスしても、楽しくないんじゃないかと思う
■2011年2月の人気記事
・彼に私のおっぱいを初めてブラの中から生で触らせてあげたとき
・1年浪人してどうでしたか?
・弟が結婚するんだが、経済的理由で披露宴はしないとか言った
・ガラケー → スマフォに換えて後悔してること
・急に私の手を股間に持って行って触らせながら
・ほんと美人は、あっけらかーん、としてる
・交通事故で片腕がない
・中学の時の修学旅行で、自称霊感少女なクラスメイトと旅館で同室になった
・自分が死ぬことより怖いことがあることを知った
・隣に座ってた女子高生?女子大生?がこっちをガン見してた
・姉が高1くらいの時に書いた、チラ裏的メモを見つけた
・…いま、A先輩、ちょっと女の子っぽかったな…
・職場の机が汚い奴は仕事ができない
■2011年1月の人気記事
・あの瞬間、本気で相手を殺そうとしたことは間違いない
・なんであんな恥ずかしいことしてたんだろう?@40代
・なぜ彼以外の男性と二人で遊ぶのかが疑問
・嫁はしばらく悩んで「ごめんなさい」と言った
・ありえない位に気合の入った本気のおめかしをした彼女と再会
・嫁が俺の下宿にナマコを調理しに来たのが馴れ初め
・同族のオタクじゃないと結婚は無理、とネガティブに思い込んでいた
・元喪のモテなさ加減なめんなよ
・姐さんって感じのきつめの美人がぐったりしてた
・娘の尻に埋もれて窒息死するところだった
・やっぱりみんな初体験のときは相手に言った?
・コミケ行くようなオタク趣味な女って
・怒りで体が震えてきて『キレる』ってこういうことかと思った
◆2010年下半期の人気記事
◆2010年上半期の人気記事