今思い出しても死にたくなる思い出18
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382 名前： 彼氏いない歴774年 [sage] 投稿日： 2009/12/21(月) 21:42:37 ID:h5PhSXRA

私が中学生のころ
五つ歳の離れた兄は悪ふざけの得意なリア充で漫画好きだった。
　

　
　
私の部屋の隣に兄の部屋があるのだが、兄がそこで漫画を読んでふと私と遊びたくなったとき
直前まで読んでた本のキャラクターの必殺技・名シーンのモノマネをしながら私の部屋に
突撃してくるのが常だった。

(例「うおおおぉガッシューーー！！オレを信じろ！！
　　バオウ・ザケルガアアアッ！！　バオオオォ(←バオウザケルガの鳴き声)」

　　「うおおオォォクロコダイルぅーーーッ！！ゴムゴムのォ！！暴！風！雨ッ！！」

　　「兄貴がなぜ一番最初に生まれてくるか知ってるか……？
　　　後から生まれてくる弟や妹を守るためだ！」など)

思春期真っ盛りだった私は兄の奇行に笑ってしまう反面ほとほと嫌気がさしていて、
しかもその突入後は必ず兄とのK-1ごっこ(一方的なフルボッコ)を強要されてしまうので
なおさら憂鬱だった。

しかしある日、珍しく兄を構ってもいい気分になった私。

「もし代わりに私が兄と同じことをしたらどんな反応するだろう？」と好奇心がわき
いつも兄がそうするように兄の部屋のドアを蹴り開け、江戸川コナンを意識した
似てない甲高い声で

「あれれ～？こんなところでお兄ちゃん何やってるのぉ？」

と言ってから視界に入ったのは凍り付く兄と、遊びに来ていたらしい兄の友人一名。

「こ…こんにちは…」
「…こんにちは…」

と数秒の沈黙のあと友人と挨拶をかわし、静かにドアを閉めた私は
電気も付けず部屋のベッドにうつぶせになって夕飯までずっとそうしていた。

畜生みんな工藤新一が悪いんだ

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