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開かずのジャム
2008 / 05 / 21 ( Wed )
あなたの心がなごむとき〜第45章
anime3.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1208823958/l50

448 名前: なごみ [sage] 投稿日: 2008/05/21(水) 00:07:37 ID:xd6dO90W0

我が家には、開かずの間ならぬ「開かずのジャム」があった。
 
 
 
庭で苺が豊作だった時に母が作った手作りのジャムなのだが、
保存性を高めるために、熱々なのを瓶の口いっぱいまで詰め込んで
蓋をしたものだから、がっちがちに蓋が閉じてしまい、誰も開けられないままに
冷蔵庫の隅に忘れられ、数年の時を経た。

そして今朝のこと、我が家の朝食はパンだった。

父はこってりとジャムを塗るのが好きなのだが(体型もメタボ寸前)、
生憎と買い置きのジャムは切らしていた。

諦めきれなかったらしい父が冷蔵庫を探っていたところ
「開かずのジャム」がころりと出てきたらしい。

父はこってりとジャムを塗るために、数年ぶりにジャムに戦いを挑んだ。

温めたり軽く叩いたり、あの手この手を試して数分後、
ブチンという音と、カポンという音が同時に聞こえた。
父の手元を見ると、何とジャムが開いていた。

そして、同時に父のズボンのボタンが弾け飛んでいた……。

それ見て大爆笑する母と、恥ずかしそうに笑う父。

数年越しのジャムは味も劣化することなく、
父は満面の笑みでジャムこってりのパンを食べていた。

その夜、母は父のズボンにボタンを付け直しながら
ダイエットさせることを決意したそうである。
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